単位元(読み)タンイゲン(その他表記)unit element; neutral element

デジタル大辞泉 「単位元」の意味・読み・例文・類語

たんい‐げん〔タンヰ‐〕【単位元】

集合演算*について、集合のどんな要素aに対してもaeeaaを満たす要素e加法での0や乗法での1など。

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精選版 日本国語大辞典 「単位元」の意味・読み・例文・類語

たんい‐げんタンヰ‥【単位元】

  1. 〘 名詞 〙 数学で、1が乗法に関してもっているような性質をもっているもの。すなわち、ある演算*があたえられたとき、いかなる元aに対しても a*e=e*a をみたすような元eがあるならば、これを演算*に関する単位元という。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単位元」の意味・わかりやすい解説

単位元
たんいげん
unit element; neutral element

集合 A の元の間に定義された結合法(演算)を・とするとき,A に属する一つの元 e に対して xeexx を満たすとき,これを単位元という。単位元は存在するとしても,ただ一つである。たとえば,任意の実数 x に対して x+0=0+xxx×1=1×xx であるから,実数の集合において,演算+(加法)についての単位元は 0 ,演算×(乗法)についての単位元は 1である。単位元という語は乗法の単位元に対して使われることが多く,加法の単位元は零元と呼ばれることが多い。

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