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顎関節 がくかんせつtemporomandibular joint

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

顎関節
がくかんせつ
temporomandibular joint

顎骨関節突起と,側頭骨下面の関節窩で構成される関節。両者の間に関節円板,周囲に関節嚢がある。この関節の運動によって下顎骨が動いて,口の開閉すなわち咀しゃくや談話が可能になるので,人体のなかで最も酷使されている関節といえる。この関節の機能は,外傷などによる骨折や脱臼,種々の原因による関節炎や顎関節症,顎関節強直症などで阻害されると,咬合異常を起す。

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デジタル大辞泉の解説

がく‐かんせつ〔‐クワンセツ〕【顎関節】

側頭骨下顎骨を連結する、左右一対の関節。頭蓋にある唯一の関節。側頭骨と下顎骨の間にある、関節円板という骨より柔らかい繊維組織がクッションの役割を果たし、下顎の複雑な動きを可能にしている。

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百科事典マイペディアの解説

顎関節【がくかんせつ】

下顎骨の左右の上端と側頭骨下面のくぼみとの間にある左右1対の関節。筋の作用で下顎骨はここを中心として上下,左右に動き,あごの開閉,咀嚼(そしゃく)が行われる。ゆるやかな関節包で包まれるので時に脱臼(だっきゅう)を起こす。
→関連項目顎骨

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世界大百科事典内の顎関節の言及

【あご(顎)】より

…メッケル軟骨は胎児期だけに現れ,その後端(爬虫類の関節骨)がつち骨になり他の一部が靱帯(じんたい)などになるほかは消失する。下顎を上顎に結びつけるこめかみの関節つまり顎関節は,爬虫類・鳥類までは上の方形骨と下の関節骨の間にあるが,哺乳類では鱗状骨(哺乳類では側頭骨という)と歯骨の間に形成される。哺乳類とりわけヒトについては,鼓骨と合体した鱗状骨のことを〈側頭骨〉,下顎骨格の全体をなすようになった歯骨のことを新たに〈下顎骨〉と呼ぶことになっている。…

【下顎骨】より

…このように退化して残存している下顎軟骨を〈メッケル軟骨〉という。 下顎を上顎に結ぶ関節つまり顎関節は,爬虫類では頭蓋の方形骨と下顎の関節骨の間にあるが,哺乳類では鱗状骨(哺乳類では側頭骨という)と歯骨の間にある。歯骨のこうした事情は哺乳類の最大の特徴の一つであり,歯骨を哺乳類では下顎骨とよびかえるのはそのためである。…

【関節】より

…外踝(がいか)(そとくるぶし)と内踝(うちくるぶし)を結ぶ線を軸として,足の屈伸を行う。
[顎関節jaw joint]
 側頭骨と下顎骨とによってつくられる関節で,耳のすぐ前方に位置し,咀嚼(そしやく)運動に際して,皮膚の上からよくその動きに触れることができる。この関節は口の開閉,および上顎の歯と下顎の歯をかみ合わせる(咬合(こうごう))ときに働く。…

【咀嚼】より

…この間に食物は唾液と混じり,適当な大きさにまとめられ,唾液中の粘液で包まれて嚥下(えんげ)しやすい食塊となる。かみ合せは,左右の顎関節骨頭(〈あご〉の項目参照)を結ぶ線を軸として下顎を回転し上顎へ押しつける運動である。ヒトの咬合力は,切歯では10~20kg,臼歯では30~90kgに達する。…

※「顎関節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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