印刷ワニス(読み)いんさつワニス(その他表記)printing varnish

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「印刷ワニス」の意味・わかりやすい解説

印刷ワニス
いんさつワニス
printing varnish

印刷インキビヒクル (展色剤) に使用されるワニス類の総称。おもに亜麻仁油を適度の粘度にしたもので,きり油大豆油などを原料に用いるものもある。粘度に応じて号数をつけているが,粘度の低いものから 00,0と呼び,中間のものを8,7,6,5,高いものを4,3,2,1,最も固い凹版印刷などに使用するものは号外などと呼んでいる。凸版平版印刷では,3~5号をよく使うが,最近の多色刷りのセットインキは無調整で使えるようになっていて,合成樹脂タイプのビヒクルとなっているので,今ではあまり使用しなくなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の印刷ワニスの言及

【スタンド油】より

…乾燥性はボイル油に劣るが,乾燥すると光沢および弾力性のある平滑な塗面を与える。石版ワニス,印刷ワニス,焼きワニス,濃化油などとも呼ばれる。【内田 安三】。…

※「印刷ワニス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android