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平版印刷 へいはんいんさつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

平版印刷
へいはんいんさつ

凸版印刷,凹版印刷とともに三大印刷技法の一つ。油と水が互いに反発し合う性質を応用したもので,ほとんど凹凸のない版を用いて印刷される。石版印刷オフセット印刷があるが,前者は美術印刷などの特殊な印刷を除いてほとんど用いられなくなり,商業印刷の分野における平版印刷の大部分はオフセット印刷となっている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平版印刷
へいはんいんさつ
lithographic printing

印刷版式の一つで、版面は平らであるが、化学的にインキのつく部分とつかない部分を形成したもの。石版印刷リトグラフ)がこの印刷法の初めで、水と脂肪とが互いに反発する性質を利用し、インキのつく画線部は脂肪性とし、インキのつかない部分は化学処理によって親水性としてある。石版石は多孔質であり、脂肪によって特殊な性質をもつ物質であるが、金属も亜鉛やアルミニウムの表面に微細な凹凸(砂目)をつけることにより平版をつくれるようになった。平版の印刷は多くの場合オフセット印刷(一度ゴム布に印刷してから紙にインキを移す間接印刷)で、印刷の本筋であった凸版を凌駕(りょうが)した。その理由は、版材が安く、アルミニウム板をベースにした版などは曲げやすく、円筒の版胴に容易に取り付けられ、高速の輪転印刷ができること、大判でも軽量で取扱いが便利であり、写真製版が簡単に速くでき、カラー印刷にも適しているなどである。さらに、写真製版を容易にするため、版材にあらかじめ感光液を塗布した、いわゆるPS版(presensitized plate)がメーカーから供給され、製版所にはそのプロセッサー(現像機)も完備し、さほどの熟練を要せずに版ができるようになった。平版はカタログやポスターなどの商業印刷、新聞、雑誌、書籍の印刷などに広く利用されている。
 コンピュータ技術の進歩によって通信と印刷が効率的に結び付けられるようになり、とくに新聞においてはデータから直接版上に焼付け製版を行うCTP(computer to plate)が利用されるようになった。[山本隆太郎・中村 幹]

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図書館情報学用語辞典の解説

平版印刷

版面に明確な高低差がなく,画線部は親油性,非画線部は親水性で,水とインキとを交互に与えると水と脂肪が相互に反発し合う性質を利用して印刷する方法.1798年ドイツゼネフェルダー(Johann Nepomuk Franz Alois Senefelder 1771-1834)の発明による石版によって始まった.金属板(亜鉛,アルミニウム)の利用によって急速に発展し,さらにオフセット印刷の発明により主要な版式に発展した.種類として版材による区分に石版石,ジンク版,アルミ版,多層版など,版の表面状態による区分に平版,平凹版,平凸版などがある.

出典|図書館情報学用語辞典 第4版
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