凸版(読み)トッパン

百科事典マイペディアの解説

凸版【とっぱん】

インキのつく画線部を突起させ,非画線部をくぼませた印刷版の形式。原稿の濃淡網点や線の大小で現す。凸版印刷に用いる版には,活版(活版印刷),鉛版,電胎版,プラスチック版,ゴム版,写真製版による線画凸版,写真版原色版などがある。→孔版印刷
→関連項目印刷印刷機凹版ハイライト版ヒート・セット・インキ輪転機

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

とっぱん【凸版 letterpress】

印刷するときに用いる版の一種で,インキのつく画線部を凸状にした構造のものをいう。平版,凹版,孔版に対する語。印刷版をこのように4種類に分類することは,技術上からも実務上からも便利であるので,古くから行われている。凸版は,印判の例を見てもたやすく理解できるように,画線の面が非画線の面より高く,この間の高低差を利用して画線面のみにインキをつけて印刷するもので,これには非常に多くの種類がある。最も代表的なものは活版印刷で用いられる活版で,このほか,線画を印刷するために線画部分のみを凸にした線画凸版,写真など濃淡の階調のあるものを印刷するため,濃淡を凸状の点(網点という)の大小におきかえた写真版(網凸版),写真版の一種で,原画の白色部を強調するため白色部の網点を取り除いたハイライト版,同じく写真版の一種で,カラー印刷に用いる原色版などがこれに属する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

とっぱん【凸版】

印刷版式の一。印刷しようとする画線を凸状に製版した印刷版。活字組版・鉛版・網凸版などがある。 → おう版 ・平版

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

とっ‐ぱん【凸版】

〘名〙 (「とつばん」とも) 印刷する画線部を残して版材の表面を彫って低くし、残された凸部にインクをのせて刷(す)る印刷法。木版・リノリウム版・活版など。凹版の逆。
※風俗画報‐三四五号(1906)市谷加賀町一丁目「秀英社第一工場〈略〉写真部及製版、細網版、凸版(トツバン)、凹版(あうばん)、木版、鉛版(えんばん)等にして、職工の数凡(およそ)八百名」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の凸版の言及

【印刷】より

…したがって,製版が最も重要な役割を占め,版式のちがいによって使用する印刷機も異なる。基本的には凸版,平版,凹版,孔版の4種の版式があり,表にその特色を示す(図1)。 インキのつく部分を残して他の部分は彫りくぼめる形の版を凸版という。…

【版画】より


[原版からみた版画]
 一般に版画は原版の形式,材質によって分類されている。凸版,凹版,平版,孔版および写真の光化学的な版形式があり,材質によって木板,金属,石板,リノリウム,絹,紙など,やはり無限に多様な材質が原版として用いられる可能性がある。ここでは一般的な主要な原版の形式について述べることにする。…

※「凸版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ミュージックの日

3月19日。1991年、日本音楽家ユニオンが制定。音楽家・ミュージシャンの現状の理解を求め、改善に向けてのPRイベントを行う。日付は「319(ミュージック)」の語呂合わせから。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

凸版の関連情報