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号外 ごうがいextra

翻訳|extra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

号外
ごうがい
extra

ニュースを速報するため,定期刊行以臨時に発行される新聞。日本で最初の外は,慶応4 (1868) 年5月 16日付上野の彰義隊の変を報じた別段中外新聞』だという。その後日清,日露の戦時中には,報道新聞の台頭期であったせいもあって,新聞社間の号外競争が激しかった。最近は放送の速報機能に押されて,新聞の号外はあまり出されていないが,昭和天皇崩御や細川首相 (当時) の辞任の際に各新聞社が競って発行した。

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デジタル大辞泉の解説

ごう‐がい〔ガウグワイ〕【号外】

新聞などで、重大な事件が突発したときなどに、臨時に発行するもの。「内閣総辞職号外が出る」

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百科事典マイペディアの解説

号外【ごうがい】

新聞社が重要なニュースを速報するため臨時に発行する印刷物。日本では1868年上野の彰義隊の戦闘を報じた《中外新聞》の〈別段〉が最初の号外とされる。以後,付録別紙などの名称を経て,明治20年ごろ〈号外〉の名称が定着。

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世界大百科事典 第2版の解説

ごうがい【号外】

新聞社が重大な突発事件を読者に速報するために臨時に発行する印刷物。速報に意義があるため,外国でも戦争や暗殺など大事件では号外extraが発行された。しかし日本では,同一の都市(東京,大阪)で複数の新聞が速報を競ったため,ことに多い。戦争やオリンピック,改元,地震などのときに多数の号外が舞った。それゆえ,ラジオ,テレビの速報に長じた新しいメディアの登場で,号外の意義はうすれた。しかし,DDX(デジタル通信網)化による家庭ファクシミリの普及は,新聞社や通信社からの新しいタイプの個別号外サービスが可能になることを示しており,faxcastingとかteletextという新語も生まれている。

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大辞林 第三版の解説

ごうがい【号外】

新聞社などが、重大な事柄や突発的な事件を早く報道するため臨時に発行する印刷物。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

号外
ごうがい

新聞社が定期的に継続して発行する通常号以外に臨時に発行する版をいう。外国ではエキストラextraとよんでいる。一般的には大事件、突発ニュースの速報版をさすことが多い。したがって、電波メディアが速報性を発揮するようになるまでは、唯一の速報手段として報道界を風靡(ふうび)した。その起源は古く、アメリカでは18世紀初め、最初に週刊紙が現れたボストンの各新聞社が号外を出したという記録がある。
 日本では1868年(慶応4)5月16日付けの上野彰義隊(しょうぎたい)事件を報道した『別段中外新聞』が最初の号外といわれ、当時は別段、別号、別紙ということばを号外の意味に使っている。ただ初期のころは、締切り後に入ったニュースを、付録として本紙に挟み込んだり、本紙に付箋(ふせん)したものもあるが、号外の本質はあくまでも号を追わないことと、速報のため別配達したものである。1876年(明治9)3月2日付けの『東京日日新聞付録』(江華(こうか)条約締結)、同月6日付けの『読売新聞別紙』(黒田清隆(きよたか)、井上馨(かおる)全権の朝鮮からの帰京)、同年10月29日付けの熊本神風連(しんぷうれん)の乱などを報ずる『読売新聞付録』『朝野(ちょうや)新聞』などはその意味で本質的号外といえる。77年の西南戦争には各社とも号外を出しているが、号外合戦が盛んになるのは、新聞の速報競争が激しくなる90年代以降で、その先駆けをなしたのが、89年2月11日の大日本帝国憲法発布の報道だった。このとき東京では『東京日日新聞』、大阪では『大阪朝日新聞』が憲法全文を号外で速報、他紙を驚かせた。
 本格的な号外が盛んになり、各社が号外でしのぎを削るようになるのは日清(にっしん)戦争(1894~95)からで、このとき初めて東京で「号外売り」という新商売が現れている。日露戦争(1904~05)のときは、大阪の『朝日』『毎日』が激しい号外合戦を展開、中国の旅順陥落や講和会議のときには予想号外まで準備して速報を競ったが、昭和に入ると、満州事変(1931)の第一報はラジオの臨時ニュースで放送されることになった。以後、ラジオの聴取者が激増し、新聞はこれに対抗するため、大型写真号外を発行するようになった。しかし第二次世界大戦中は、報道管制と用紙の欠乏から、号外の発行は以前よりも低調だった。戦後は、放送の普及もあって号外はほとんど影を潜めたが、それでもアメリカのケネディ大統領暗殺(1963)、ロッキード事件の田中角栄逮捕(1976)など大事件の際には、地方発行社の周辺、東京、大阪の主要駅など盛り場で号外を配布することがある。なお、戦前、東京では号外は有料だったが、大阪では無料、戦後はいずれも無料で号外を配っている。[春原昭彦]
『小野秀雄編『号外百年史』(1969・読売新聞社)』

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