展色剤(読み)てんしょくざい

百科事典マイペディアの解説

展色剤【てんしょくざい】

ビヒクルとも。塗料構成要素で,顔料などの色剤を展(の)べる材料。たとえば油性塗料ではボイル油など,水性塗料では結合剤を含めた水溶液,エナメルではワニスなど。印刷インキの顔料以外の成分も展色剤といい,ワニスや鉱油などが使用される。
→関連項目印刷インキ絵具さび(錆/銹)止め塗料パテペイント夜光塗料油性塗料

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世界大百科事典 第2版の解説

てんしょくざい【展色剤 vehicle】

ビヒクルともいう。印刷インキ,塗料,絵具など着色剤の主成分の一つで,顔料などの色剤を展(の)べる材料。印刷インキは流動状態で印刷機により被印刷物に文字や図柄を複製し,塗料も流動状態で被塗物表面に塗り広げた後,ともに自然放置あるいは加熱により固化して所期の性能をもつ皮膜を形成するものなので,構成成分は類似している(顔料,展色剤,その他助剤,溶媒等)。それぞれの使用目的で展色剤の種類も若干異なるが,印刷インキにはグリコールワニス,亜麻仁油,硬化ロジンワニス,鉱油などが使用され,塗料には植物油変性アルキド樹脂,硝化綿,ポリメチルメタクリレート,ブチルベンジルフタレート,塩化ビニル‐アクリル共重合体などが使用される。

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大辞林 第三版の解説

てんしょくざい【展色剤】

着色剤(絵の具・塗料・印刷インクなど)の主成分の一。顔料を均質に分散展開させ、物体の表面に固着させる媒体。乾性油・樹脂・溶剤など。顔料粉末と混ぜて練り合わせる。ビヒクル。

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精選版 日本国語大辞典の解説

てんしょく‐ざい【展色剤】

〘名〙 絵の具、塗料、印刷インキなどに含まれ、顔料をむらなく分散展開させ、着色しやすくするもの。グリコールワニス、亜麻仁油、アルキド樹脂など。

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世界大百科事典内の展色剤の言及

【絵具】より

…一般的には顔料と展色剤を練り合わせて作った彩色材料をいう。広義には白墨,木炭などのように顔料を押し固めたり,そのまま使えるもろい単体をも含める。…

【メディウム】より

…(1)絵具の成分のうち顔料と練り合わせ,その均質な分散や接着を助けるために働くもの。展色剤vehicleともいう。おもなものは接着剤として働く固形成分(アラビアゴム,ダンマル樹脂,アクリル樹脂など),溶媒(水,乾性油など),増粘剤,界面活性剤などである。…

※「展色剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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