印南新村(読み)いんなみしんむら

日本歴史地名大系 「印南新村」の解説

印南新村
いんなみしんむら

[現在地名]稲美町草谷くさだに

蛸草新たこくさしん村・野谷新のだにしん村の南、瀬戸せと川西部の高位段丘上に位置する。初めは宝永年間(一七〇四―一一)に泉州堺の嘉右衛門らが移住して開墾に従事したと伝える商人請負新田であった(「願書」大住文書)。正式には正徳二年(一七一二)加古新かこしん村の沼田理平次を庄屋として着手された(元文二年「村明細帳」橘家文書など)印南野いなみの台地に残された最後の荒野の開発であった(稲美町史)前掲の元文二年(一七三七)の村明細帳では高一千五〇八石余、田畑一七六町四反余、家数一七一・人数八八六、池三・堀溜池一、郷蔵一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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