卵紅(読み)タマゴベニ

デジタル大辞泉 「卵紅」の意味・読み・例文・類語

たまご‐べに【卵紅】

歌舞伎小道具の一。卵の殻に小さな穴をあけて血紅のりべにを入れたもの。血を見せる場面で、これをつぶして用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「卵紅」の意味・読み・例文・類語

たまご‐べに【卵紅】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎の小道具の一つ。血を見せる場面で、卵の殻に小さな穴をあけて紅をとかして入れておいたのをつぶして出す。
    1. [初出の実例]「玉子紅(たまごベニ)とか云ふものを口へ含んで、糊紅を隠して」(出典落語素人芝居(1896)〈四代目橘家円喬〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android