デジタル大辞泉 「血紅」の意味・読み・例文・類語 のり‐べに【▽血紅/×糊紅】 歌舞伎の小道具の一。紅色の染料にうどん粉などを入れて煮たもの。血が流れ出たように見せるときなどに用いる。→卵紅 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「血紅」の意味・読み・例文・類語 のり‐べに【血紅・糊紅】 〘 名詞 〙① 歌舞伎小道具の一つ。蘇芳(すおう)など紅色の染料にうどん粉を入れて煮たりして、血のりのようにしたもの。本物の血が流れ出たように見せるために用いる。[初出の実例]「ふくみ紅といふので、玉子の中へ糊紅(ノリベニ)の解いたを入れて、これを口に入れて」(出典:落語・田舎芝居(1899)〈六代目桂文治〉)② ①をからだに塗るなどして、血に染まったように見せること。[初出の実例]「苦しさこらへ、声ふりたて、ト久次、のり紅になり起直り」(出典:歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)九幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例