血紅(読み)ノリベニ

デジタル大辞泉 「血紅」の意味・読み・例文・類語

のり‐べに【血紅/×糊紅】

歌舞伎小道具の一。紅色染料うどん粉などを入れて煮たもの。血が流れ出たように見せるときなどに用いる。→卵紅

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精選版 日本国語大辞典 「血紅」の意味・読み・例文・類語

のり‐べに【血紅・糊紅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎小道具の一つ。蘇芳(すおう)など紅色の染料にうどん粉を入れて煮たりして、血のりのようにしたもの。本物の血が流れ出たように見せるために用いる。
    1. [初出の実例]「ふくみ紅といふので、玉子の中へ糊紅(ノリベニ)の解いたを入れて、これを口に入れて」(出典落語田舎芝居(1899)〈六代目桂文治〉)
  3. をからだに塗るなどして、血に染まったように見せること。
    1. [初出の実例]「苦しさこらへ、声ふりたて、ト久次、のり紅になり起直り」(出典:歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)九幕)

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