原コリント陶器(読み)げんコリントとうき(その他表記)Proto-Corinthian pottery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原コリント陶器」の意味・わかりやすい解説

原コリント陶器
げんコリントとうき
Proto-Corinthian pottery

古代ギリシア陶器の一種。主としてシキュオン中心に前725年頃~前600年頃制作された。先行した幾何学様式から若干進んで,動物あるいは人物像が扱われるようになったが,形態は生硬だった。壺の肩あるいは下半部に好んで,平行する斜線による装飾をつけている。黒像式陶器はこの時期に初めて用いられた。代表的作品に『キージの壺』がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android