原コリント陶器(読み)げんコリントとうき(その他表記)Proto-Corinthian pottery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原コリント陶器」の意味・わかりやすい解説

原コリント陶器
げんコリントとうき
Proto-Corinthian pottery

古代ギリシア陶器の一種。主としてシキュオン中心に前725年頃~前600年頃制作された。先行した幾何学様式から若干進んで,動物あるいは人物像が扱われるようになったが,形態は生硬だった。壺の肩あるいは下半部に好んで,平行する斜線による装飾をつけている。黒像式陶器はこの時期に初めて用いられた。代表的作品に『キージの壺』がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android