原分村
はるぶんむら
[現在地名]佐世保市原分町
大野村の北西に位置し、相浦川が流れる。北東に小塚岳がある。大野の祝詞神社の由来記(祝詞神社蔵)によれば、一四世紀前半に大野の開拓が半ばに及び、荒地との境に同社を創祀し、当地域を原分と称したという。地名は春分・針分・張分などとも記すが、墾分の意である可能性がある。地内に戦国期とされる坂ノ上城跡・医王寺跡などがある。江戸時代は平戸藩領で、正保国絵図に原分村とあり、高四八〇石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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