原子磁化率(読み)ゲンシジカリツ

デジタル大辞泉 「原子磁化率」の意味・読み・例文・類語

げんし‐じかりつ〔‐ジクワリツ〕【原子磁化率】

原子1モル当たりの磁化率。一般に磁化率をχとするとχAで表される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「原子磁化率」の解説

原子磁化率
ゲンシジカリツ
atomic magnetic susceptibility

原子1 mol 当たりの磁化率記号 χA.単原子物質の場合,磁場(強さH)によりその物質の単位体積中に誘起された磁気モーメント(磁化の強さ)をI,原子量をA密度をρとすれば,

となる.反磁性物質の χA は 10-10~10-11 m3 mol-1 程度で,原子の大きさとともに増大するが,常磁性物質の χA はこれよりはるかに大きい.多くの反磁性化合物のモル磁化率には加成性があり(パスカルの加成則),各構成原子にわりあてられた磁化率を原子磁化率(あるいは原子磁化率当量)ということもある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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