化学辞典 第2版 「パスカルの加成則」の解説
パスカルの加成則
パスカルノカセイソク
Pascal's additive law
反磁性物質のモル磁化率に関する加成則.P. Pascalが1908年に発見.反磁性の無機,有機化合物のモル磁化率は,各構成原子ごとにわりあてられた原子磁化率(原子磁化率当量)と構造的因子の和に等しい.構造的性質として,O原子にはその結合様式により異なる値を与え,また二重結合,三重結合,ベンゼン核などにそれぞれ磁化率当量が決められている.実測値と計算値との一致はかなりよい.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報