日本歴史地名大系 「原峠」の解説 原峠あしはらとうげ 奈良県:高市郡高取町原峠高取町南端にあり、古来、大和国中(くんなか)から吉野に入る重要交通路。土佐(とさ)村と芦原村(現吉野郡大淀町)を結ぶため土佐芦原越ともいう(庁中漫録)。「多聞院日記」永禄九年(一五六六)一一月二四日条に「天川へ参ニハ下市越か近候也、八木よりあしはらたうけへこして、下市へとをり、ひろせへ通也、八木迄ハ六里、下市迄ハ十里也、下市よりひろせ迄ハ五十丁也、下市ヨリ天河迄ハ六里也」とあり、現橿原(かしはら)市八木(やぎ)町から芦原峠を経て現吉野郡天川(てんかわ)村へ至る行程を示している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報