日本歴史地名大系 「参野村」の解説 参野村さんじのむら 静岡県:浜松市旧長上郡・豊田郡地区参野村[現在地名]浜松市参野町弥十(やじゆう)村の西に位置し、北は頭陀寺(ずだじ)村、西は敷知(ふち)郡三島(みしま)村のうち蟹草(かにくさ)。四十六所大明神(現津毛利神社)が鎮座し、延宝(一六七三―八一)頃の青山氏領分絵図は同社の南方に御手洗(みたらい)水と称する池を描く。集落は芳(ほう)川の西側にあるが、同絵図には芳川の東岸で安松(やすまつ)村の西にも「参野内」の注記がある。松平忠頼領郷村帳では高二二〇石余、ほかに四十六所領五〇石余、正光(しようこう)寺(現臨済宗方広寺派勝光寺)領二石、千手庵(現廃寺)領一石。慶長一五年(一六一〇)の水野重仲知行割帳には「さんじの村」とみえる。なお明治期に編纂された津毛利神社の記録は「天正十八丑五月御縄帳八十石ノ内参野村分控ノ中ニ」として七筆を抜書きする(津毛利神社文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by