日本歴史地名大系 「双照院」の解説 双照院そうしよういん 広島県:三原市田野浦村双照院[現在地名]三原市田野浦町 中郡田野浦(たのうら)谷西側丘陵東面にあり、珠月山と号し、曹洞宗。本尊聖観音。もと臨済宗で天文年中(一五三二―五五)小早川隆景に殺された田坂義詮(善慶)の妻乃美氏(双照院殿行陰理用大姉)が善慶の念持仏を安置、珠月(しゆげつ)庵と称したのに始まる。天文二〇年仏通(ぶつつう)寺の林玉が開山となり、珠月山双照院と改称。永禄年中(一五五八―七〇)に火災に遭った。元禄元年(一六八八)広島国泰(こくたい)寺(現広島市西区)の香林宋遠が再興して曹洞宗に改宗、広島藩家老上田氏の菩提所となる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報