反アパルトヘイト特別委員会(読み)はんアパルトヘイトとくべついいんかい(その他表記)Special Committee against Apartheid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

反アパルトヘイト特別委員会
はんアパルトヘイトとくべついいんかい
Special Committee against Apartheid

国連総会が,南アフリカ共和国アパルトヘイト (人種隔離) 政策を監視,その国際的な影響を検討し総会安保理に報告を行うことを目的に,設立した委員会。 1962年「総会決議 1961」により設置された国連アパルトヘイト特別委員会 Special Committee on Apartheidが 74年に改称したもので,18ヵ国で構成。会議や公聴会の開催,現地視察団の派遣,ボイコット奨励などの活動を行なったり,反アパルトヘイト・センターとともに各国政府や非政府組織 NGOと協力して国連の反アパルトヘイト決議の支持を得るための世論づくりを行なった結果,1990年代に入ると,国連の制裁に抵抗してきた南ア白人政権も,1948年以来の主要な人種隔離法を廃止,94年には全人種参加の総選挙が行われ,反アパルトヘイトの指導者 N.マンデラが大統領に就任するにいたった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む