反応度事故(読み)ハンノウドジコ(英語表記)reactivity accident

デジタル大辞泉 「反応度事故」の意味・読み・例文・類語

はんのうど‐じこ〔ハンオウド‐〕【反応度事故】

原子炉炉心で想定以上の核分裂連鎖反応が進行し、出力が異常に増加する事象チョルノービリ原発事故はその一例RIA(reactivity initiated accident)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「反応度事故」の意味・わかりやすい解説

反応度事故
はんのうどじこ
reactivity accident

原子炉に何らかの原因により計画外の正の反応度が加えられ,核分裂出力が急上昇すること。反応度とは原子炉が定常な核分裂連鎖反応状態からずれている程度を示す量で,1回の核分裂反応による中性子の増倍率を keff とするとき (keff-1/keff) で定義される。反応度事故の原因としては,運転員の誤操作により,制御棒の異常な引き抜きが行なわれたり,制御棒駆動系が壊れて制御棒が急激に抜け出すことなどがある。出力が急上昇すると,核燃料高温になり溶融する可能性がある。

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