精選版 日本国語大辞典 「取り向かう」の意味・読み・例文・類語 とり‐むか・う‥むかふ【取向・執向】 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙① ( 「とり」は接頭語 ) そのものに向きあう。相対する。[初出の実例]「かやうの物にとりむかひたまふにも、いと心ちあしうむつかしうおぼさるれど」(出典:苔の衣(1271頃)三)② ( 「とり」は接頭語 ) 出立する。そちらに向かって出かける。また、戦争で軍勢が戦場に向かう。[初出の実例]「江州事、諸大名所存、以安富為大将可発向条難義之由云々 仍各不執向云々」(出典:大乗院寺社雑事記‐延徳四年(1492)四月三日)③ 手紙などを書くために、筆をとって机に向かう。[初出の実例]「なほこの返りごとたてまつらんとて、とりむかふに」(出典:枕草子(10C終)九九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例