取り潜む(読み)トリヒソム

デジタル大辞泉 「取り潜む」の意味・読み・例文・類語

とり‐ひそ・む【取り潜む】

[動マ下二]
見えないように隠す。
「日暮るれば…小竹のを多く散らし置きて、つとめては―・めけり」〈著聞集一六
静まらせる。とりしずめる。
酒宴―・めて」〈盛衰記・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取り潜む」の意味・読み・例文・類語

とり‐ひそ・む【取潜】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「とり」は接頭語 )
  2. ひそませる。かくす。
    1. [初出の実例]「日くるれば、家にくだといふ小竹のよをおほくちらしおきて、つとめてはとりひそめけり」(出典:古今著聞集(1254)一六)
  3. とりしずめる。
    1. [初出の実例]「酒宴取(トリ)ひそめて、大納言行綱が膝近居よりて」(出典源平盛衰記(14C前)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android