取延(読み)とりのべる

精選版 日本国語大辞典 「取延」の意味・読み・例文・類語

とり‐の・べる【取延】

〘他バ下一〙 とりの・ぶ 〘他バ下二〙 (「とり」は接頭語)
① 手に持ってのべる。なぎなたの柄など、そのいちばん端を持って長く使う。
教訓抄(1233)一〇「撾(ばち)をとりのへて、やはら打つ」
② (多く「心をとりのべる」の形で) 良い状態にする。のびやかにする。
平家(13C前)一二「二十日の命ののび給ふに、母うへ、めのとの女房、すこし心もとりのべて」
時間的に長くする。時間を延ばす。ゆっくりする。
金沢文庫古文書‐(年月日未詳)くわんしん書状(三八四八)「しはしととりのへ候しほとに、やかて日かすへ候とて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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