取成付(読み)とりなしづけ

精選版 日本国語大辞典 「取成付」の意味・読み・例文・類語

とりなし‐づけ【取成付】

  1. 〘 名詞 〙 連歌や俳諧連句の付け方の一つ。前句の意味や語を、まったく別の意味に転じて付ける付け方。人事の句を鳥獣草木の句に、「古りぬ」を「雨降る」や「世に経る」意にとって付けるなど。とりなし。
    1. [初出の実例]「取成付には、狩と有に、紅葉・桜・妹(いも)を付るは連歌付、鼠・盗人・川遊等誹諧付なり」(出典:俳諧・毛吹草(1638)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android