受動素子(読み)ジュドウソシ

デジタル大辞泉 「受動素子」の意味・読み・例文・類語

じゅどう‐そし【受動素子】

電子回路において電圧電流を発生しない素子総称。ふつう抵抗器コンデンサーインダクタンスなどを指す。→能動素子

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百科事典マイペディア 「受動素子」の意味・わかりやすい解説

受動素子【じゅどうそし】

電気回路の素子の一つ。抵抗器,コイル,コンデンサーのように,電力供給源を含まないものをいい,これらの素子を組み合わせたものが受動回路である。電力の供給源を含む能動素子と対する。
→関連項目IC電気回路負荷分布定数回路

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改訂新版 世界大百科事典 「受動素子」の意味・わかりやすい解説

受動素子 (じゅどうそし)
passive element

電気回路部品のうち電力利得を与えないものをいい,抵抗器,キャパシターインダクターなどが含まれる。いずれもその抵抗値,静電容量値,インダクタンスの値が変化しない固定のものと,可変のものとがある。半導体ダイオードp-n接合の空乏層容量のように,印加電圧により抵抗値や静電容量値が変化する非線形抵抗,静電容量もある。インダクターには空心のものと磁心入りのものがある。
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世界大百科事典(旧版)内の受動素子の言及

【集積回路】より

…素子というのは,機能として分離できない最小単位というような意味である。トランジスターのように電力増幅や発振の能力のある素子を能動素子,ダイオードや抵抗,キャパシター等を受動素子という。トランジスターには,バイポーラー形とMOS形があり,ICにもこの2種の系統がある。…

※「受動素子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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