空心(読み)ソラゴコロ

デジタル大辞泉 「空心」の意味・読み・例文・類語

そら‐ごころ【空心】

偽りの心。うわのそらの気持ち。
「いとゆゆしき事になむ、なでふ―にてかは」〈宇津保・蔵開中〉

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精選版 日本国語大辞典 「空心」の意味・読み・例文・類語

くう‐しん【空心】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 空理を観ずる心。
    1. [初出の実例]「空心動かざれば、六波羅蜜を具足す」(出典:雑談集(1305)一)
  3. 仏語。因果の理法を否定する心。
    1. [初出の実例]「成仏往生のなりがたき者四人あり〈略〉第三には空心の者、第四には謗法の者也」(出典:日蓮遺文‐法華題目鈔(1266))
  4. 芯が無く、からになっていること。また、その芯。
    1. [初出の実例]「空心為是天姿勁。痩幹寧非地勢寒」(出典菅家文草(900頃)四・奉謝源納言移種家竹)
  5. 空腹
    1. [初出の実例]「空心服以早膳之」(出典:医案類語(1774)一一)

そら‐ごころ【空心】

  1. 〘 名詞 〙 いつわりの心。また、うわのそらの心。
    1. [初出の実例]「いとゆゆしき事になん、なでうそら心にてかは」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)

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普及版 字通 「空心」の読み・字形・画数・意味

【空心】くうしん

うつろ。

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