受用身(読み)ジュユウシン

デジタル大辞泉 「受用身」の意味・読み・例文・類語

じゅゆう‐しん【受用身】

仏語。仏の三身の一。悟りによって得た法を自ら楽しみ、また、他の人々にその法を施し楽しませる仏身前者を自受用身、後者を他受用身という。

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精選版 日本国語大辞典 「受用身」の意味・読み・例文・類語

じゅゆう‐しん【受用身】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。仏の三身の一つ四身では自受用身と他受用身にわける。自ら法楽を受用する仏身と、他にその法楽を受用させる仏身とを含む。〔即身成仏義(823‐824頃)〕 〔成唯識論‐一〇〕

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世界大百科事典(旧版)内の受用身の言及

【仏身論】より

…大乗仏教になって仏身に関する思索が深まり,中観派の竜樹,さらには瑜伽行派の弥勒(マイトレーヤ),無著世親らの論師たちによって最終的に3種の仏身をたてる〈三身説〉が成立した。三身とは(1)法身(ダルマ・カーヤdharma‐kāya),(2)報身(サンボーガ・カーヤsambhoga‐kāya),(3)応身(化身,ニルマーナ・カーヤnirmāṇa‐kaya)の3種,あるいは(1)自性身(スババーバ・カーヤsvabhāva‐kāya),(2)受用身(サンボーガ・カーヤsambhoga‐kāya),(3)変化身(ニルマーナ・カーヤnirmāṇa‐kāya)の3種をいう。これら三つは論師あるいは宗派によって微妙に解釈を異にするが,前者の三身を略説すると次のごとくである。…

※「受用身」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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