唯識論(読み)ユイシキロン

デジタル大辞泉 「唯識論」の意味・読み・例文・類語

ゆいしきろん【唯識論】

世親著「唯識二十論」の略。1巻。菩提ぼだい流支訳・真諦しんだい訳・玄奘訳の三つがある。現実存在を構成する諸法は実在するのではなく、識によって顕現したものにほかならないとして、唯識を説く。「成唯識論」の典拠となった。
成唯識論じょうゆいしきろん」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「唯識論」の意味・読み・例文・類語

ゆいしきろん【唯識論】

  1. ゆいしきにじゅうろん(唯識二十論)」「じょうゆいしきろん(成唯識論)」などの略。〔日本往生極楽記(983‐987頃)〕

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