唯識論(読み)ユイシキロン

デジタル大辞泉 「唯識論」の意味・読み・例文・類語

ゆいしきろん【唯識論】

世親著「唯識二十論」の略。1巻。菩提ぼだい流支訳・真諦しんだい訳・玄奘訳の三つがある。現実存在を構成する諸法は実在するのではなく、識によって顕現したものにほかならないとして、唯識を説く。「成唯識論」の典拠となった。
成唯識論じょうゆいしきろん」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android