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叙景歌 じょけいか

世界大百科事典 第2版の解説

じょけいか【叙景歌】

和歌を性格上から分類した用語。自然の風物主観を交えず客観的に表現した歌。したがって叙事詩などとともに抒情詩と対立する概念の歌をいうが,和歌は本来抒情詩の一種と見るべきものであり,主観を排した表現であっても自然の風物そのものが作者の感情の象徴的表現となっていると考えられる場合が多く,純粋な叙景歌は求めにくい。要は和歌の本質に即した分類とは言えず,概念にもあいまいさが残る。しかし,日本では自然の景観への関心が《万葉集》時代から発達し,後世ますます深化して叙景的要素の濃い歌が多く作られているのも否定できず,それらを便宜叙景歌と呼ぶこともできよう。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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