口を固める(読み)クチヲカタメル

デジタル大辞泉 「口を固める」の意味・読み・例文・類語

くちかた・める

口止めする。
「人に知らさせ給ふな、とよくよく口をぞ固めける」〈太平記・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口を固める」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 を 固(かた)める

  1. 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
    1. [初出の実例]「僧都の、穴賢、彼が船と不云なと口を被固たりければ」(出典:今昔物語集(1120頃か)三一)
  2. 口約束をする。かたく口約をする。
    1. [初出の実例]「成程女郎もあはるるはづに、今日かたふ口をかため参りましたれ共」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)江戸)

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