穴賢(読み)アナカシコ

デジタル大辞泉 「穴賢」の意味・読み・例文・類語

あな‐かしこ

[連語]感動詞「あな」+形容詞「かしこし」の語幹
恐れ多く存じます、の意で、手紙文の終わりに用いて相手敬意を表す語。多く女性が用いる。
ああ、恐れ多い。
「―とて箱に入れ給ひて」〈竹取
呼びかけの語。恐れ入りますが。
「―、このわたりに若紫やさぶらふ」〈紫式部日記
(あとに禁止の語を伴って副詞的に用いて)決して。ゆめゆめ。
「―、道にて斬られたりとは申すべからず」〈平家・一二〉
[補説]「穴賢」と当てて書くこともある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 連語

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む