デジタル大辞泉 「穴賢」の意味・読み・例文・類語 あな‐かしこ [連語]《感動詞「あな」+形容詞「かしこし」の語幹》1 恐れ多く存じます、の意で、手紙文の終わりに用いて相手に敬意を表す語。多く女性が用いる。2 ああ、恐れ多い。「―とて箱に入れ給ひて」〈竹取〉3 呼びかけの語。恐れ入りますが。「―、このわたりに若紫やさぶらふ」〈紫式部日記〉4 (あとに禁止の語を伴って副詞的に用いて)決して。ゆめゆめ。「―、道にて斬られたりとは申すべからず」〈平家・一二〉[補説]「穴賢」と当てて書くこともある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例