口向(読み)くちむき

精選版 日本国語大辞典 「口向」の意味・読み・例文・類語

くち‐むき【口向】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 台所方向
    1. [初出の実例]「御内儀に勤仕するもの、口向侍分といふ。口向とは奥向に対する詞にて御台所をいふ」(出典:随筆・思ひの儘の記(1860‐90頃)三)
  3. 手綱をとった具合。馬の乗心地
    1. [初出の実例]「これはくちむきには一段と秘事にする乗やうなり」(出典:弓張記(1450‐1500頃か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android