日本大百科全書(ニッポニカ) 「口底癌」の意味・わかりやすい解説 口底癌こうていがん 口底(舌と下顎(かがく)歯肉の間の粘膜)に発生する口腔(こうくう)癌の一種で、解剖学的位置関係から舌や歯肉に広がりやすい。また、口底は下顎義歯の縁があたる部位のため、初期には義歯による口内炎と誤認されることもある。口腔癌の約7%を占め、40歳以上の男性に多くみられる。治療は外科的切除や放射線治療(とくにラジウム針などの組織内照射がよい適応である)が中心であるが、早期に頸(けい)部リンパ節に転移しやすいため、口腔癌のなかでは舌癌とともに、予後はあまりよくない。[池内 忍][参照項目] | 口腔癌 | 放射線療法 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の口底癌の言及 【口腔癌】より …顎口腔領域の悪性腫瘍。上顎癌,舌癌,歯肉癌,口底癌などが含まれる。顎口腔領域の悪性腫瘍には,ほかに肉腫もあるが,癌と肉腫の比は10対1で癌腫が大多数を占めている。… ※「口底癌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by