くち‐なぐさみ【口慰】
- 〘 名詞 〙
- ① 退屈しのぎや気晴らしのために、話をしたり、詩歌を口ずさんだりすること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「此せかいにありて夫婦のみちをすてよとは、いひてもならぬ口なくさみなるべし」(出典:仮名草子・清水物語(1638)下)
- ② 退屈な時などに間食すること。また、その物。
- [初出の実例]「茶だけぐらゐは出すが、それ以外の口慰みものは」(出典:生々流転(1939)〈岡本かの子〉)
- ③ なぐさみに口の中に入れて遊ぶもの。ほおずき、おしゃぶりの類。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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