日本歴史地名大系 「口戸磨崖仏」の解説 口戸磨崖仏くちどまがいぶつ 大分県:大分市旧大分町地区口戸村口戸磨崖仏[現在地名]大分市口戸大分川の支流七瀬(ななせ)川の左岸にあり、同右岸の近傍には高瀬(たかせ)石仏が所在する。石仏とはいえ凝灰岩の石窟内に刻まれた神像で、丘陵中腹の岩盤をくりぬき、入口に門柱を構えその奥壁に三つの龕を造り、それぞれに各一体の神像を岩壁に彫出したものである。県指定史跡。中央の龕内には半跏思惟の女神形坐像が彫られ、龕の向かって左に「小倉山」の三文字が刻まれている。壁面の向かって右方の龕は曲線形のもので、内部に僧形の男神半跏像が彫られている。これに対し、向かって左方の龕には妻入の神殿が彫出され、内部に一面四臂の女神形立像を刻んである。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by