口気(読み)コウキ

デジタル大辞泉 「口気」の意味・読み・例文・類語

こう‐き【口気】

口から出る息。気息
ものの言い方。くちぶり。口吻こうふん
相手の―を快く思わなかった」〈漱石道草

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口気」の意味・読み・例文・類語

こう‐き【口気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ものを言う様子。くちぶり。ことばつき。語気口吻(こうふん)
    1. [初出の実例]「俗儒の、傲気はなはだしく、口気(コウキ)(たかぶ)にちがひ」(出典翁問答(1650)序)
    2. 「憤慨に堪へないやうな口気で仰やる」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)
    3. [その他の文献]〔南斉書‐五行志〕
  3. 口から出る息。気息。
    1. [初出の実例]「口気なんどが臭てはわるい程に、鶏舌香を口含で天子へものを申すぞ」(出典:四河入海(17C前)一七)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐東夷伝・夫余国〕
  4. 食べ物の好み。
    1. [初出の実例]「香味淡泊、古人の口気、想ふべく慕ふべし」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)初)

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