口江村(読み)くちえむら

日本歴史地名大系 「口江村」の解説

口江村
くちえむら

[現在地名]峰町狩尾かりお

狩尾村南西に位置する。近世は同村枝郷として扱われる場合がある。「津島紀略」では狩尾の東二町に口江があり、「久知恵」と訓じるが、これは南西の誤り。中世三根みね郡のうち。応永二三年(一四一六)「久津江」の兵衛門三郎は「船之山手」を免じられ(同年二月二五日「宗貞茂書下」三根郷給人等判物写)、天文一四年(一五四五)神領内の「久津江」の居屋敷、浅瀬の浦および山手、「舟のうりくちかひ口」(船やその渡航権にかかわる公事か)、万雑公事などが貞茂の判形に任せて扇進左衛門尉・扇又五郎に安堵されている(同年一〇月二七日「宗晴康書下」同判物写)。久津江は「口江」とも記される(年欠七月「宗成職書下」同判物写)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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