口色川村(読み)くちいろがわむら

日本歴史地名大系 「口色川村」の解説

口色川村
くちいろがわむら

[現在地名]那智勝浦町口色川

那智山の西方山中にある。南東小坂こざか村。「続風土記」は村名の由来を村内を流れる色川に求め、また「口といふものは那智の方よりいふ辞なり(中略)此村雲取の西南の麓にして高山抱擁し深山谷の中にあり甚僻邑なり」と記す。嘉慶三年(一三八九)三月一二日の旦那売券(米良文書)に「那智色河白川善阿」とみえ、熊野本宮般若はんにや寺の的場将監頼方の檀那場である「つの国(豊)島郡尊八若王寺ひき旦那さゝたの一そく地(下)」などが色川の善阿に売渡されている。また応永二一年(一四一四)六月三日付の旦那売券(同文書)に「くちいろかわの三郎ひやうへとの」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む