口語短歌(読み)こうごたんか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「口語短歌」の意味・わかりやすい解説

口語短歌
こうごたんか

口語による作歌は,石川啄木,木下利玄などに既に見られるが,昨今の「口語短歌ブーム」は,俵万智歌集『サラダ記念日』 (1986年,角川短歌賞) が 200万部以上の売れ行きを示し,注目されたことに始まる。和歌CMに使われ,映画化され,パロディ本が出るなどして,歌壇を超えた話題となった。単なる日常的気分をコピー感覚で歌っているだけとする評価がある一方,それゆえにこそ,これまで和歌に関心のなかった人々にも受け入れられることになったのだと積極的に評価する意見もある。ともあれ,それが口語短歌を試みる人々の裾野を広げたことに変わりなく,その歌がどのような高みに結実するかは今後を待つべきであろう。

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