改訂新版 世界大百科事典 「古今韻会挙要」の意味・わかりやすい解説 古今韻会挙要 (ここんいんかいきょよう)Gǔ jīn yùn huì jǔ yào 中国,元の黄公紹の撰した《古今韻会》が大部すぎるとして,熊忠が簡略化した韻書。30巻。1297年(大徳1)成立。韻分けは劉淵の《壬子新刊礼部韻略》により,通用韻を併せ107韻としたが,各韻に収める字は三十六字母により配列され,伝統的な韻書の枠組みをもとにしながらも,時代による語音の変化を反映する等韻学的工夫がなされており,重要な宋・元間の語音研究資料である。執筆者:松尾 良樹 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by