最新 地学事典 「古地球磁場強度」の解説
こちきゅうじばきょうど
古地球磁場強度
paleointensity
古地磁気学で決定する過去の地磁気強度。古地磁気強度とも。従来は熱残留磁化(TRM)起原の自然残留磁化(NRM)をもつ火山岩や考古学の土器や煉瓦などによるものを指したが,最近は堆積物による相対的な地磁気強度も研究されるようになり,後者を相対古地球磁場強度として前者と区別する。古地球磁場強度を求める実験は,TRMが弱磁場に比例することを利用する。ここで古地球磁場強度FA中で冷却した火山岩などのNRMの大きさをMN, いったん磁性鉱物のキュリー点以上に加熱し実験室磁場FL中で冷却し獲得したTRMの大きさをMTとすると,古地球磁場強度はFA=FL(MN/MT)で与えられる。NRMの段階熱消磁と部分熱残留磁化(PTRM)の獲得を常温から交互に温度ステップをしだいに上げながら行うのがテリエ法で,岩石磁気の変化が発生した温度以下のデータから正しい結果が求められる。また,加熱は高温まで一挙に行い交流消磁を主体とするが,非履歴性残留磁化(ARM)を用いて岩石磁気のチェックを行うのがショーの方法である。この2種類の方法以外は結果の信頼性は低い。
執筆者:田中 秀文
参照項目:熱残留磁化
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

