古寺巡礼(読み)コジジュンレイ

デジタル大辞泉 「古寺巡礼」の意味・読み・例文・類語

こじじゅんれい【古寺巡礼】

土門拳写真集。約35年にわたり全国各地の寺院を訪問して撮影した仏像古寺写真集成で、土門代表作。第1集は昭和38年(1963)刊行。以後、昭和40年(1965)に第2集、43年(1968)に第3集、46年(1971)に第4集を刊行し、昭和50年(1975)の第5集をもって完結した。

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精選版 日本国語大辞典 「古寺巡礼」の意味・読み・例文・類語

こじじゅんれい【古寺巡礼】

  1. 評論。和辻哲郎著。大正八年(一九一九)刊。大正六年五月、友人とともに奈良近辺の古寺を巡ったときの感想印象を日記形式で記したもの。鋭い感受性により、建築、仏像などが芸術的、文化史的対象として扱われ、広く青年たちに愛読された。

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世界大百科事典(旧版)内の古寺巡礼の言及

【土門拳】より

…《ヒロシマ》(1958),《筑豊のこどもたち》(1960)の両ドキュメンタリー写真集はその重要な成果である。また《古寺巡礼》シリーズに代表される仏像,寺院等の記録写真は,彼の日本の伝統文化に対する独自な解釈と,対象を凝視するレンズの非情な記録性が結びついた,稀有な作品群となっている。83年には,生地酒田にその業績を記念して,日本の写真家としては初の個人美術館〈土門拳記念館〉が開設されている。…

【和辻哲郎】より

…日本倫理学会を創立(1950),文化勲章を受章した(1955)。著作は《ニイチェ研究》《ゼエレン・キェルケゴオル》《古寺巡礼》《風土》《日本古代文化》《原始仏教の実践哲学》《日本精神史研究》《鎖国》《倫理学》《日本倫理思想史》《桂離宮》《国民統合の象徴》など。このうち,特に有名なのは《古寺巡礼》(1919),《風土》(1935)である。…

※「古寺巡礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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