古戸・風津浦(読み)ふんと・ふつうら

日本歴史地名大系 「古戸・風津浦」の解説

古戸・風津浦
ふんと・ふつうら

現富津市富津に比定される。「ふと」「ふつと」とも読む。応安三年(一三七〇)一〇月三日の周東郡波多沢村検見帳(金沢文庫文書)に「ふんとのといれう」とみえ、波多沢はたざわ(現木更津市)の同年の金沢称名寺領の年貢五石八斗のうち一斗が問料として支払われており、六浦むつら(現横浜市金沢区)と結ぶ湊津があり、問丸が年貢などの荷を扱っていたことが知られる。翌年九月一〇日の年貢注進状(同文書)や永徳三年(一三八三)一〇月の波多沢村年貢米結解帳(同文書)でも当地「古戸渡伊」から津出ししている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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