古新建(読み)ふるしんだち

日本歴史地名大系 「古新建」の解説

古新建
ふるしんだち

[現在地名]佐倉市並木町なみきまち

成田道に沿う城外の侍屋敷地で、台地上に立地。西は海隣寺門前かいりんじもんぜん。土井利勝時代には侍屋敷九区画があった(「佐倉城絵図」鷹見家蔵)。大久保忠朝時代には侍屋敷(「佐倉絵図」小田原市立図書館蔵)。稲葉正知時代には海隣寺曲輪とも海隣寺曲輪の裏小路とも称され、屋敷のほかに漆畠一枚があった(「佐倉城府内之図」佐倉市蔵・「古今佐倉真佐子」)。松平乗邑時代には海隣寺曲輪の一部で、侍屋敷・長屋空地があった(「佐倉城絵図」篠丸家蔵)。堀田正愛時代には植松・仁戸・富田各氏などが居住(「佐倉城絵図」佐倉市史付図)。堀田正篤時代に新建しんだちと改称された。これは新規に長屋を建築したことにより、嘉永六年(一八五三)の佐倉城下之図(成田山仏教図書館蔵)に新建とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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