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[江戸時代の検地]
江戸幕府は秀吉の検地方式をほぼ踏襲し,慶長期(1596‐1615)に全国規模の検地を開始し,関東・東海など各地で実施した。これを新検といい,それに対して太閤検地を古検といった。新検では古検で除地とされた所や山林・原野まで石盛し,1間の長さを古検の6尺3寸(約190.9cm)から6尺(約181.8cm)に短縮したこともあって,全体として石高・年貢高増加の傾向を示し,後世〈慶長の苛法〉といわれた地方も少なくない。…
…江戸時代の検地用語。この区別には,(1)天正・慶長年間(1573‐1615)に行われた太閤検地を古検,その後徳川氏の検地を新検という。(2)江戸時代1690年(元禄3)2月,幕府の検地条目公布を基準としてその前後に分ける。…
…【黒田 日出男】 江戸時代の新田には,新しく開発された耕地という一般的な意味のほかに,本田畑に対する新田という法制上の土地範疇としての意味が存在した。本田畑とは,ふつう江戸幕府初期の慶長初年(1596)以前に行われた総検地(古検ともいう)によって石高をつけられた土地をいい,これに対し,その後に新田開発され,寛文・延宝検地や元禄検地(新検ということがある)によって新たに高付けされた田畑屋敷地をすべて新田と称した。新田は,比較的大規模なものは本村の枝村となったり新田村として独立することがあったが,その他の場合は新田高として村高の内に編入された。…
※「古検」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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