古池遺跡(読み)ふるいけいせき

日本歴史地名大系 「古池遺跡」の解説

古池遺跡
ふるいけいせき

[現在地名]泉大津市豊中・池浦

古池・かみ池・かなめ池があった地域一帯の縄文時代から中世にわたる複合遺跡で、古墳時代を中心とする。昭和四七年(一九七二)以来発掘調査が続けられている。古池地区では古墳時代の自然流水路・掘立柱建物・道路と考えられる石敷遺構などを検出。流水路からは須恵器土師器に加え、鍬・鋤・木偶木刀・木剣・下駄・糸巻など数百点にのぼる木器が出土。要池地区では弥生時代から中世にわたる溝、中世の倉庫建物・掘立柱建物などを検出。弥生式土器・須恵器・土師器・瓦器・土釜・青磁などが出土。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android