古知屋村(読み)くちやむら

日本歴史地名大系 「古知屋村」の解説

古知屋村
くちやむら

[現在地名]宜野座村松田まつだ

宜野座ぎぬざ村の北東に位置する。クチャとよぶ。山間部は山原やんばる特有の起伏をなす地形で酸性土壌の国頭マージに立地し、イタジイを主とする広葉樹林で覆われている。集落は海岸丘陵に発達する隆起サンゴ石灰岩の島尻マージ土壌地帯と海浜性の沖積土地帯の兼久かにく(砂丘の意)に立地。地人じーんちゆう(百姓)の村である古知屋村、屋取集落の潟原かたばる前原めーばる兼久かにく、第二次世界大戦前に開拓移住によって形成された高松たかまつからなる。正保国絵図・絵図郷村帳に金武ちん間切「こちや村」とみえ、同絵図には「こちや崎」も記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android