古馬屋村
ふるまやむら
[現在地名]関町古厩
鈴鹿川上流の右岸にあり、西南は萩原村に接する。伊勢別街道沿いの街村。文亀三年(一五〇三)の万松山永明禅寺懺法僧衆帳(瑞光寺蔵)に「古マヤ五郎左衛門殿 戒名道讃永正十三年二月十六日」とみえる。権大僧都尭孝の「伊勢紀行」永享五年(一四三三)三月二二日条に「くるまやといふ所あり」として「日そ永き道は遥々めくれともまた車やのめくるとはなし」とある。文禄検地帳を転記したと思われる伊勢国中御検地高帳に古馬屋とみえる。地名は古代の鈴鹿駅が設置されていたことによる。古駅に対しての新駅は対岸の関駅。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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