可美葦牙彦舅尊(読み)ウマシアシカビヒコジノミコト

デジタル大辞泉 「可美葦牙彦舅尊」の意味・読み・例文・類語

うましあしかびひこじ‐の‐みこと〔うましあしかびひこぢ‐〕【可美葦牙彦舅尊】

日本神話で、国土が油のように漂っていたとき、アシがもえ出るように生じた神。生命力の神格化。宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこじのかみ

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改訂新版 世界大百科事典 「可美葦牙彦舅尊」の意味・わかりやすい解説

可美葦牙彦舅尊 (うましあしかびひこじのみこと)

日本神話にみえる神の名。原初の神。ウマシは賛称。アシカビは葦の若芽。ヒコジは成人男性名に下接する語。日本の宇宙起源神話は,渾沌(こんとん)に始まり,そこからしだいに形相が現れる進化型の形で語られる。その原初の形相を,若々しく鋭く砂州を突き出る葦の芽に託したのがこの神名である。いかにも海洋民らしい美しい幻想である。同じ原初神に国常立(とこたち)神があるが,この方は形相の実現の観念的表現である。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「可美葦牙彦舅尊」の解説

可美葦牙彦舅尊 うましあしかびひこじのみこと

記・紀にみえる神。
まだ天地混沌(こんとん)としているとき,葦の芽が萌(も)えだすように,萌えあがるものから生まれた。「うまし」はほめ言葉,「あしかび」は葦の芽,「ひこじ」は成人男性の意味。「古事記」では宇摩志阿斯訶備比古遅神。

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