台湾坊主(読み)タイワンボウズ

デジタル大辞泉 「台湾坊主」の意味・読み・例文・類語

たいわん‐ぼうず〔‐バウズ〕【台湾坊主】

禿頭病とくとうびょう俗称
台湾低気圧の俗称。

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精選版 日本国語大辞典 「台湾坊主」の意味・読み・例文・類語

たいわん‐ぼうず‥バウズ【台湾坊主】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 禿頭病(とくとうびょう)の俗称。頭髪が脱落してはげとなる疾患を言った。
    1. [初出の実例]「君の頭顱(あたま)は台湾坊主かといふ方丈さんの質問がある」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵投機)
  3. ( 発生初期の等圧線が坊主頭の形に張り出すところから ) 台湾近海に発達する温帯低気圧。本州南岸沿いに北東進して太平洋岸に雨や雪をもたらす。近年東シナ海低気圧ということが多い。

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世界大百科事典(旧版)内の台湾坊主の言及

【日本列島】より

…この場合,太平洋側を中心に強風雨や大雪となり,特に湿性の重い雪が送・配電線や通信線に付着して鉄塔の倒壊や停電事故を起こしやすい。台湾付近に発生するところからこの低気圧を〈台湾坊主〉と呼んでいたが,語感が悪いので東シナ海低気圧または台湾低気圧といいかえるようになった。なお,一般に日本の南岸または南海上を北東進する低気圧を南岸低気圧または南海低気圧と呼ぶことがある。…

※「台湾坊主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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