台頭・擡頭(読み)たいとう

精選版 日本国語大辞典 「台頭・擡頭」の意味・読み・例文・類語

たい‐とう【台頭・擡頭】

〘名〙
① 頭をもたげること。勢力を増してくること。群を抜いて現われること。
上海(1928‐31)〈横光利一〉一九「印度綿の勢力の擡頭は、東洋に於ける英国の擡頭と同様」 〔開元天宝遺事‐巻上
② 上奏文、また科挙答案などで、貴人に関する語を敬意を表して改行し、普通より上に書くこと。ふつうは一字あげ、天子に関する事柄は二字あげるのが通例
※親燈余影(1882)〈鷲津毅堂〉四「春秋正義云、魏晉儀注、写表有出格、則擡頭之例、当時既有之」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報